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その気にさせる褒め方

褒めているのにいまいち響いていない、できるところばかり弾いて新しいところに挑戦しない、ご褒美を使うのは悪いこと?そんな風に思っていませんか?

褒めてその気になってくれたら、みんながハッピー!

ハッピー目指して、効果的な褒め方を考えてみましょう♪


ご褒美のタイミングと褒めるポイント

ご褒美のためにピアノを弾くというのはいかがなものかと思う方もいるかと思いますが、最初はご褒美目当てであっても、それで練習が上手くいき上達することでそのうちピアノ自体を楽しめるようになるのなら、悪いことではないと思います。

実際に教室には何かの度にはご褒美作戦で頑張り続け、今ではすすんでピアノを楽しむようになってきている中学生がいます。

ご褒美を与えるなら行動後60秒以内が良いようです。

『ピアノを弾く→ご褒美がもらえる→嬉しい』がほぼ同時に起こることで、『ピアノを弾く=嬉しい』と脳が勘違いするそうです。

なんて素敵な勘違い!


物だけでなく、褒めることもご褒美に当たります。

同じく褒めるのも60秒以内です。


でも毎回「頑張ったね」では慣れてしまい、そのうち響かなくなくなってしまいますから、褒め方にもレパートリーがあると良いです。

姿勢、指の形、音を読む、リズム、スラーやスタッカート、音のきれいさ、弾き終わった後の手の離し方、感情を込めた表情、音楽的な流れ、遊びたいのをこらえてピアノに向かったこと自体など、スラスラ弾けるようになる前や後にもお子様が頑張っていることがあります。

それが例え小さなことでも、具体的にどこがと褒めることで「しっかり見てもらえている」と満足感があるでしょう。


同じことでも、「ママはここが大好きだな〜!」「ここをパパにも聞かせてあげたいな〜!」という言い方もできます。

ぜひいろいろな方向から、いろいろな言い方で褒めてあげてくださいね♪


結果より努力を褒めましょう

まだ弾けない新しい部分の練習を嫌がる場合は、結果重視で褒めている可能性があります。

できないところ、新しいところの練習というのは誰でも勇気がいるものです。

結果を気にしていては挑戦することを躊躇してしまうのです。


ピアノは練習しても上達が目に見えにくい時もあります。

できるようになったことを褒めるより、練習を頑張ったこと自体を褒めてあげてください。

努力を褒められた子は、結果はさておき頑張った過程を認められたと感じているので、今ぶち当たっている壁や次の難しい課題にも意欲的にチャレンジできます。


より多くの人から褒められる

本人の前で他の人に頑張ったことを報告しましょう!

練習を見ていたママが、帰ってきたパパに子どもの前で「今日〇〇ちゃん何回も頑張っててかっこよかったんだよ〜!」と報告する感じです。

ママからは間接的に褒められることになり、それを聞いたパパもきっと「それはすごいね〜!」と褒めてくれることでしょう。


それぞれ違うことを褒めるのも良いです。

例えばママが「〇〇ちゃんの指の形とっても素敵だね!」と言うと、横でパパが「それに今すごくきれいな音がしてたよね!」と言う感じです。

違うことを褒められると、その子は自分の素敵な部分にたくさん気がつくことができます。

この場合は『指の形が整ったからきれいな音が出た』というように繋がっていることなのですが、子どもは二つのことを褒められたと感じるでしょう。


同じことでも、違うことでも、より多くの人に褒められることはお子様の自信に繋がります。


褒めることは認めること。

努力を認められて嫌な子どもはいません。

大好きなご家族になら、尚更のこと。

とはいえ、我が家にもまだまだ練習のサポートが必要な2人の子どもがいますが、大人の目から見れば無駄な時間が多いし、ピリピリしてしまうことも多いのが現実です。

我が子を常に褒め続けるのは無理ですが、私の場合は「練習の最後は褒めて終わろう」と意識しています。

練習は楽なことばかりではないけれど、褒められて嬉しい→もっと頑張れるとなると、笑顔で乗り越えられそうですね(^^)

ピアノを頑張るお子様と、それを応援するご家族みんながハッピーであることを願っています♡