みなさんは何かしようと思うと腰が重いことがありませんか?
私の場合は夕飯作りに取りかかるときに、ちょっと気合がいります。
キッチンに食材が出ていたら、お鍋にお湯が沸いていたら、5分で済むような料理なら気軽に始められるんだけどな〜なんて思うのです。
ピアノの練習をするお子様も、ハードルを下げると取りかかりやすくなります。
ここでは練習のハードルの下げ方をいくつかご紹介します。
毎日の練習習慣をつける
ハードルを下げる話のはずなのに、いきなり真逆のことが書いてある!と思いましたか?
でもこれが一番大切なのです。
最初は毎日5分から始めましょう。
タイマーを使うと子どもにも終わりがわかりやすくなります。
無理のない時間設定と、終わりをわかりやすくすることでハードルが下がります。
練習習慣が付いたら少しずつ時間を増やして行けば良いのです。
最初は曲も簡単で、毎日やる必要を感じないかもしれません。
でもそれは最初だけ。
曲が少し難しくなってくると、練習してせっかくできるようになっても次の日には前の日ほどできなくなっているなんてことが、ピアノではよく起こります。
一日空けばさらにゼロに近付きます。
そうなると次に練習するときが苦しくなります。
では難しくなってから練習を増やすのはどうでしょう?
それも良くありません。
お子様にはその時点ですでに『曲が難しい』というストレスがあり、練習が苦しくなっていることでしょう。
そこへ『苦しい練習を増やす』というストレスが加わると、逃げ出したくなってしまいます。
やはり曲が簡単で短い習い始めから、毎日弾く習慣を付けることが肝心です。
もしも読んでくださっている方の中で、すでに曲が難しくなっている場合は、1小節だけなど練習する箇所を短くしてみてくださいね!
日々の生活や他の習い事などで、なかなか練習時間が確保できないのはよくわかります。
どうしても忙しい日は1回だけや5分だけなど、「それくらいならできそう」と思えるようなルールを決めましょう。
5分でも意外とできることがありますし、1回弾くだけでも次に練習するときのハードルが上がるのを少し抑えられます。
練習環境を整える
練習用の楽器は、いつもお子様が過ごしているリビングなどに設置しましょう。
ピアノを弾くために場所を移動しないといけないと、面倒に思ってしまうものです。
練習に付き合う大人にとっても、ちょっと火加減を気にかけながらなど、便利な点があります。
もし兄弟が邪魔をする可能性があるのなら、扉一枚で行ける場所が良いかもしれませんね。
ピアノのふたを開けておく、教本は開きっぱなしにするというのも良いでしょう。
またテレビやおもちゃなど、集中を削ぐようなものは視界に入らないようにする方が集中できます。
テレビは消す、出したままのおもちゃには布をかけるなどしましょう。
効率の良いタイミングと長さ
朝起きたら歯磨きをするように、ピアノの練習も毎日同じタイミングに設定すると良いです。
疲れているほど集中できないものですので、夕方の遅い時間より、朝の登園登校前や、帰宅後の早めの時間を使ってみてください。
朝のバタバタした時間には無理だと思ってしまうかもしれませんが、5〜15分の早起きでも十分です。
また子どもが集中できる時間は諸説ありますが、おおよそ年齢+1分~年齢✕3分といったところのようです。
一度に長い練習時間を設定するより、1日の中で何回かに分けて練習した方が効率が良く、本人も楽です。
できそうなことはありましたでしょうか?
繰り返しになりますが、一番大切なのは練習習慣を付けることです。
多少練習場所が離れていようと、練習のタイミングが曜日によって違おうと、それが習慣になってしまえば大したことではなくなります。
ぜひ無理のない時間、無理のない内容から始めてみてくださいね!