お子様にピアノを習わせている保護者の方のお悩みで一番多いのが、練習のことではないでしょうか?
これからピアノを始めようとしている方にとっても、心配なところかもしれません。
残念ながら、ピアノは週に一度のレッスンに通っているだけでは弾けるようになりません。
ではどのくらいの練習が必要なのでしょうか。
まずは毎日5分から
練習時間の長さの前に、大切なのは“毎日ピアノの練習する習慣を付けること“です。
毎日の練習習慣が練習に向かうハードルを下げ、ピアノを楽しむことにつながるからです。
でも最初から毎日60分を目標にすると、絶対に続きません。
まずは毎日5分を目指しましょう!
小さいお子様は、ピアノのお椅子に座らせるだけで精一杯の日もありますね。
そんな日があっても構いません。
とにかく毎日ピアノへ向かうことを続けましょう。
また幼児までのお子様では、自ら毎日ピアノに向かいやるべき練習をこなすことができるのは非常に稀です。
小学校へ上がった後も、低学年ではまだまだ練習のサポートが必要です。
しばらくはご両親が練習に付き合う必要があります。
お子様に合った練習時間
半年〜1年ほどかけて練習習慣が付いたら第一関門突破!
そこからは5分ずつ練習時間を延ばし、練習を充実させていきましょう。
ここでも焦りは禁物。
一気に増やさず、少しずつが肝心です。
自信を持って「ピアノが弾けるようになった!」と言えるレベルを目指すための毎日の練習時間は、幼児で30分、小学生で60分が理想です。
このくらいの練習量を積み重ねていけば、小学生のうちに『エリーゼのために』が弾けるようになり、コンクールによっては挑戦し続けることができます。
ですが、この練習量をこなすのは現実には難しい場合もありますね。
趣味のお子様ではそれ以下でも全く構いません。
ピアノの優先順位は各ご家庭の考え方や、本人の意識によっても大きく違うものですので、他と比数せず、お子様に合った練習時間を設定していただきたいと思います。
難しいコンクールに挑戦する場合や、コンクールで上位入賞を目指す場合、音大受験を目指す場合は、もっとたくさんの練習が必要です。
まだ集中できる時間が短いお子様でも、たくさんの練習が負担にならないように、練習内容を考えたり、スケジュールの組み方をご提案したりしています♪
しつこいですが、ピアノは家庭での練習なしに上達するものではありません。
週に10分程度の練習では何年習っていてもあまり上達は感じられず、ピアノをやめた後には何も弾けないということになりかねません。
長く習っていれば弾けるようになること以外にも得られることがあるにはあるのですが、せっかくの時間もお金ももったいない気がします。
逆に、練習して上達するほど楽しくなり、一生の友になっていくのがピアノです。
ピアノを楽しんでもらうために、ピアノを習うすべてのお子様に練習の習慣がつくことを願っています。
そして少しずつでもピアノに触れる時間が長くなれば嬉しいと思っています。
さあ、まずは5分から。
少しずつあなたにぴったりの練習量を見つけていきましょう!